給食調理員は何歳まで働ける?20代から70代まで【年代別のリアルと採用で見られる3つ】

給食調理員は何歳まで働ける?20代から70代まで|キッチンのりちゃん 年収・キャリア

こんにちは、キッチンのりちゃんです。委託給食会社で調理と事務をやって16年になります。

「給食の調理員って、何歳まで働けますか?」「50代の未経験でも採ってもらえますか?」という質問を、事務で採用の書類を扱うようになってから、よく聞かれるようになりました。答えを先に言うと、給食の厨房は20代から70代まで、同じ職場で一緒に働いている業界です。私の担当している事業所にも、70代のパートさんが現役で働いています。

ただ、年代によって「入り方」「求められること」「気をつけること」は違います。今回は、採用の書類を見る側と、現場で一緒に働く側の両方の目線で、年代別に給食調理員の働き方をまとめます。

※事例は架空の一例です。定年や再雇用の制度、採用の基準は会社ごとに違います。

この記事でわかること

  • 給食調理員は何歳まで働けるか
  • 20代から70代まで、年代別のリアル
  • 年齢に関係なく採用で見られる3つ

まず結論:何歳まで働けるか

法律の話から書きます。調べてみると、高年齢者雇用安定法で、会社は65歳までの雇用確保が義務、70歳までの就業確保が努力義務(2021年4月から)とされています。定年を60歳にしている会社でも、希望すれば原則65歳までは再雇用などで働ける仕組みです。その先は会社の制度次第ですが、給食の現場では、パートとして70代まで続けている方が珍しくありません。

現場の実感で言うと、「何歳まで」を決めるのは年齢そのものより、朝の時間に起きられるか・立ち仕事が続けられるか・衛生のルールを守れるかの3つです。この3つが大丈夫なら、年齢で止められることはほとんどありません。

年代別のリアル

20代:いちばん「育てられる」年代

私自身、22歳で料理経験ほぼゼロのまま新卒で入りました。洗い物と盛り付けから始めて、1か月以内に包丁で仕込みをするようになり、半年で1食を回せるようになりました。20代は覚える時間を会社が用意してくれる年代です。資格(調理師・食品衛生責任者)も、働きながら取る道が開いています。

  • 求められること……時間を守る・衛生のルールを覚える・素直に聞く
  • 気をつけること……早番の生活リズム。夜型のままだと最初の1か月で崩れます
  • 先の道……社員⇒主任⇒本部。出世のコツの記事に書いています

30代:現場の中心になる年代

30代は、調理の段取りを任され、新人を教える側に回る年代です。私は28歳でチーフ(1事業所の責任者)になり、32歳で複数の事業所を見るようになりました。30代で異業種から入ってくる人も多く、前の仕事で身につけた段取りや人への接し方が、そのまま厨房で生きます。

  • 求められること……段取り・人をまとめる・施設との連絡
  • 気をつけること……家庭との両立。シフトの相談は早めに(早番遅番の記事)
  • 未経験で入るなら……「調理経験がない」より「続けられる生活かどうか」を見られます(未経験OKの記事)

40代:未経験から入ってくる人が多い年代

事務で入社の書類を見ていると、40代で未経験から入ってくる方は少なくありません。子育てが一段落してパートで入る方、別の仕事から体を使う仕事に移ってくる方など、入り方はさまざまです。

  • 求められること……衛生のルールを「家のやり方」で上書きしないこと。家庭料理が上手な人ほど、ここでつまずきます
  • 気をつけること……腰。厨房の仕事で腰を痛める人は40代から増えます(腰を守る記事)
  • 強み……生活の経験があるので、利用者さんや施設の職員さんとの会話が自然にできる

50代:腰を据えて働く年代

50代で入る方は、「体を動かす仕事を定年まで」と考えて来られることが多く、腰を据えて続ける方が多い印象です。給食の現場はもともと辞める人があまりいない職場ですが、50代の方は特に生活が安定していて、急に辞めることが少ないと感じます。年齢だけで敬遠されることは、私の見ている範囲ではありません。

  • 求められること……新しいやり方を受け入れる姿勢。「前の職場では」を一度しまう
  • 気をつけること……目と手。食札の小さい文字、検収の日付、温度計の数字。老眼鏡は厨房用にひとつ用意しておくと安心です
  • 強み……落ち着き。トラブルの時に動じない人がいるだけで、厨房は回ります

60代〜70代:パートで「現場を支える」年代

60代以降は、社員から再雇用やパートに切り替えて続ける方と、定年後にパートで新しく入ってくる方がいます。私の担当する事業所には70代のパートさんがいて、盛り付けや洗浄を担当してくれています。決まった作業を毎日同じ質でやってくれるのは、厨房にとって本当にありがたい存在です。

  • 求められること……体調の申告を正直に。調理員は体調が悪い日に無理をしてはいけない仕事です(休む基準の記事)
  • 気をつけること……重いものは持たない役割分担にする。会社も現場も、そこは調整します
  • 働き方……週2〜3日、午前だけ、といった短い時間の働き方が選べる現場が多いです(パートのリアルの記事)

年齢に関係なく、採用で見られる3つ

書類を見る側の目線で言うと、年齢の欄より先に見るのは次の3つです。

  1. 続けられる生活か……早番なら5時台の出勤です。通勤の手段と時間を具体的に書いてある人は安心です
  2. 衛生に向き合えるか……検便が毎月あること、爪やアクセサリーの決まりを聞いて、嫌そうな顔をしないか。面接で聞かれることが多い点です
  3. 人と働けるか……厨房は狭くて、年齢差も大きい職場です。「年下に教わるのが嫌」だと続きません

履歴書の書き方は履歴書の記事に、面接で見られる点は面接の記事にまとめています。

年代が混ざった厨房のよさ

20代と70代が一緒に働く職場は、他の業界ではあまりないと思います。若い人は体力と覚えの早さで、ベテランは落ち着きと「毎日同じ質」で、お互いを支えています。私の担当する事業所には外国出身の仲間もいて、年齢も国も違う人が同じ食事を作っている、というのが給食の厨房です。人間関係のコツは厨房の人間関係の記事に書いています。

よくある質問

Q. 50代・未経験でも本当に採用されますか?

はい。採用で見られるのは年齢より「続けられる生活かどうか」と「衛生に向き合えるか」です。調理経験は入ってから身につきます。

Q. 体力に自信がありません

厨房の仕事は「重い」より「立ちっぱなし」です。最初の2週間は足が張りますが、慣れます。重いものは役割分担で避けられます。

Q. 社員で入って、定年後も続けられますか?

65歳までは法律で雇用確保が義務です。その先はパートに切り替えて続ける方が多く、会社の制度を入社時に確認しておくと安心です(会社の選び方の記事)。

まとめ

  • 給食の厨房は20代から70代までが同じ職場で働く業界。65歳までの雇用確保は法律の義務、70歳までは努力義務
  • 「何歳まで」を決めるのは年齢より朝起きられるか・立ち仕事が続くか・衛生を守れるかの3つ
  • 20代は育てられる、30代は中心、40代は未経験入社が最多、50代は続く人が多い、60代〜はパートで現場を支える
  • 採用で見るのは続けられる生活・衛生・人と働けるか。年齢の欄はその次

年齢を理由に給食の仕事をあきらめている方がいたら、一度求人票を見てみてください。この記事が、一歩を踏み出す参考になればうれしいです。

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