「給食の仕事って、ずっと同じことの繰り返しで出世できるん?」
結論から言います。出世できる人と、ずっと同じ立場の人には、はっきりした違いがあります。16年この業界でやってきて、たくさんの人を見てきた私が、給食業界でステップアップしていくための「考え方」を、自分の経験から正直にお伝えします。
この記事を書いた人
| 名前 | キッチンのりちゃん |
| 業界歴 | 16年(給食委託会社 正社員) |
| 担当 | 3事業所(調理+事務の両刀) |
| 資格 | 調理師免許/食品衛生責任者 |
出世する人の鉄則|「教えて、学ぶ」の繰り返し
これは私が16年やってきて、心からそう思う出世の鉄則です。
「自分が覚えたことは下に教える。自分は上の人の仕事を学ぶ。この繰り返し」
シンプルですが、これが全てやと思っています。仕組みを分けて説明します👇
| ① 覚えたことを下に教える | 自分の仕事を後輩に引き継ぐ=自分の手が空く |
| ② 自分は上の仕事を学ぶ | 空いた分、一つ上のレベルの仕事を覚える |
| ③ また下に教える | ①に戻る。これをずっと繰り返す |
この「教えて、学ぶ」のサイクルを回し続けると、自分のできる仕事の幅がどんどん広がっていきます。気づいたら、現場で一番頼られる存在になっている。それが結果的に昇進・昇格につながるんです。
逆に「出世できない人」のパターン
正直に言うと、ずっと同じ立場の人には共通点があります。
- 覚えた仕事を、ずっと自分で抱え込む(教えない)
- できることだけを、ダラダラ繰り返す
- 新しい仕事を覚えようとしない
気持ちは分かります。慣れた仕事は楽やし、教えるのは面倒くさい。でも「覚えたことだけをダラダラやっていても、絶対に上には行けません」。これは私の正直な実感です。
給食業界のキャリアパス(昇進の道)
給食委託会社では、こんな感じでステップアップしていけます。
- 調理スタッフ(まず現場の基本を覚える)
- チーフ・主任(現場のリーダー=1事業所をまとめる責任者。発注・シフト・新人教育に加え、原価や人員の管理も担う)
- エリアマネージャー・本部(複数の事業所を統括)
上に行くほど調理だけでなく事務・マネジメントの力も必要になります。だからこそ、私のように調理も事務も両方できる人は重宝されますし、出世もしやすいんです。
チーフになると変わること
ボクが28歳でチーフ(現場責任者)になったとき、想像以上に仕事の中身が変わりました。これから目指す人のために、正直に書いておきます。
- 自分が作る時間が減る……代わりに、全体を見て回る時間が増えます。最初はこれが物足りなく感じました
- 判断を求められる……「食材が足りない」「人が休んだ」。その場で決める場面が一気に増えます
- 施設側との窓口になる……管理栄養士さんや施設長との打ち合わせが入ってきます
- 数字の責任を持つ……原価、食数、人件費。現場の結果が数字で見えるようになります
- スタッフの相談を受ける……シフトの希望から人間関係の悩みまで
一番大きい変化は「自分が動く」から「現場を動かす」に切り替わること。ここに戸惑って、プレイヤーに戻りたくなる人も少なくありません。
評価されるのは「代わりがきかない人」ではない
意外に思われるかもしれませんが、「あの人がいないと回らない」は、実は評価されにくいんです。
- その人が休むと現場が止まる=組織としてはリスク
- 逆に「誰がやっても回る仕組みを作った人」は、上に引き上げられます
- マニュアル化、手順の見える化、教育——これらは自分の代わりを作る仕事
技術を抱え込むと、その現場から動けなくなります。教えて手放すほど、自分は次の場所に行ける。「教えて学ぶ」が出世の鉄則だと言うのは、こういう意味でもあります。
資格は「取ってから」より「取る過程」が効く
キャリアアップに資格は有利ですが、持っているだけでは何も変わりません。
- 調理師免許……働きながらでも独学+講習で取れます。手当がつく会社も多い(取得方法はこちら)
- 食品衛生責任者……1日の講習で取得可能。現場責任者になるなら必須級
- 栄養士・管理栄養士……学校に通う必要があるため、社会人からはハードルが高い
ボクが感じたのは、勉強した知識より「働きながら資格を取った」という事実のほうが評価されたということ。継続する力を示せたからだと思っています。
調理と事務、両方できると強い理由
給食業界でキャリアを伸ばすなら、調理だけでは頭打ちになります。
- 現場責任者は原価と食数の管理が必須。数字が読めないと務まりません
- 本部に上がるなら、複数事業所の状況を数字で把握する力が要ります
- そして給食業界はパソコンが苦手な人が多いので、できるだけで頭ひとつ抜けます(パソコンスキルの実態)
ボクが35歳で事務を兼任するようになってから、明らかに任される範囲が広がりました。「調理も事務もできる人」は、現場でかなり重宝されます。
年収アップにも直結する
役職が上がれば、当然役職手当がついて年収もアップします。さらに調理師などの資格を取れば資格手当も。「教えて、学ぶ」を続けることは、やりがいだけでなくお給料にもしっかり返ってくるんです。
まとめ|出世の秘訣はシンプル
- ✅ 出世の鉄則=「下に教えて、上を学ぶ」の繰り返し
- ✅ 覚えた仕事は抱え込まず、どんどん引き継ぐ
- ✅ 知らない仕事を、自分から覚えにいく
- ✅ 調理+事務の両方できる人が強い
- ✅ 結果、昇進・年収アップにつながる
※これはあくまで、私個人の16年の経験から感じている考え方です。でも、給食業界で長くやってきて「これは間違いない」と思える鉄則でもあります。
同じ毎日を繰り返すだけでなく、「次は何を覚えようかな」と前を向ける人は、給食業界でどんどん伸びていけます。これから働く方も、今頑張ってる方も、ぜひこの「教えて、学ぶ」のサイクルを意識してみてくださいね。


