給食の仕事って、外から見ると「黙々と料理を作ってる」イメージかもしれません。
でも実際の現場は、もっと人間くさくて、ちょっと笑える瞬間の連続なんです。
この記事では、給食委託会社の正社員として16年、調理も事務もやってきた私(キッチンのりちゃん)が、現場で「これ、あるよなぁ」と思わずニヤけてしまう“あるある”を15個、ゆるくお届けします。
これから給食業界を目指す人は「へぇ、こんな世界なんや」と。現役の人は「分かる分かる!」と。肩の力を抜いて読んでくださいね。
| 名前 | キッチンのりちゃん |
| 年齢 | 38歳・男性 |
| 業界歴 | 16年(給食委託会社 正社員) |
| 担当 | 3事業所(高齢者施設・保育園など) |
| 業務 | 調理+事務の両刀 |
※私は施設に直接雇われた職員ではなく、施設から給食業務を請け負う「委託会社」の社員です。
【調理編】キッチンで毎日起きてるあるある
① 味見をしすぎて、最後は自分の舌が信用できなくなる
大量調理は味のブレが許されないので、何度も味見します。
…するんですが、5回目あたりから「これ薄い?濃い?もう分からん」となるのが宿命。最終的には同僚に「ちょっと味見して」とバトンタッチ。舌のリセットボタンが欲しいと本気で思います。
② 冷蔵庫を開けた瞬間、何を取りに来たか忘れる
「よし、あれ取ろう」と冷蔵庫の前へ。扉を開けた瞬間、スーッと記憶が消える。
家でもやるアレ、給食現場でも普通にやります。忙しいときほど発動率が上がる、謎の現象です。
③ 大量調理の鍋を混ぜてるだけで、二の腕が鍛えられる
何十人・何百人分の鍋をヘラで混ぜるのは、立派な筋トレ。
ジムに通わなくても、気づけば二の腕がたくましくなってるのが給食調理員。これはもう職業病というか、職業特典です。
④ 数を数えるのだけ、異様に速くなる
毎日「今日は何食」と数えているうちに、数を数えるスピードだけプロ級になります。
トレーの数、お椀の数、検食の数…。日常生活でも、ついレジの行列の人数を一瞬で数えてしまう。これも一種の食数管理の賜物ですね。
⑤ 検食の時間が、地味に一番ドキドキする
提供前に責任者などが行う「検食」。味・温度・異物の最終チェックです。
毎日のことなのに、ここはいつも気が引き締まる瞬間。「よし、今日もOK」と確認できたときの安心感は、何年やっても変わりません。
【体・メンタル編】働いてると自然とこうなる
⑥ 白衣を着た瞬間、スイッチが入る
普段はぼんやりしてても、白衣に袖を通すと「よし、やるか」と気合が入るから不思議。
ユニフォームの力ってすごい。逆に脱いだ瞬間、どっと疲れが出るのもセットです。
⑦ 夏の厨房は、ダイエットサウナ
火を使う厨房は、夏になるともはや修行の場。
立ってるだけで汗が止まらない。水分補給は本当に大事です。「今日は何kg痩せたかな」と謎の前向き思考で乗り切ります。
⑧ 休みの日、献立を考えるクセが抜けない
スーパーで特売を見ると、つい「これ何食分とれるかな」と単価計算してしまう。
家の冷蔵庫の中身を見て「この食材、明日使い切らな」と日持ちを気にする。完全に献立を組み立てる思考が染みついてます。
⑨ 「ごちそうさま」の一言で、その日の疲れが飛ぶ
これは“あるある”というより、この仕事の一番おいしいところ。
入居者様や利用者の方から「おいしかったよ」と言ってもらえると、暑さも忙しさも一気に報われる。地味だけど、これが続けられる理由だったりします。
【新人時代編】今だから笑える、あの頃のやらかし
⑩ ラップの切り方すら分からず、先輩に二度見される
入りたての頃、業務用ラップの大きさと刃に大苦戦。まっすぐ切れず、グシャグシャに。
「料理しに来たのにラップで詰むんか…」と、自分でも笑ってしまった新人時代の思い出です。
⑪ 「適量」「ひと煮立ち」が、最初は全く分からない
レシピの「適量」。新人「適量って何g…?」。
ベテランの“感覚”を盗むのに時間がかかりました。今では自分が「適量やで」と言う側になってて、時の流れを感じます。
⑫ 配膳のスピードについていけず、軽くパニック
時間との戦いの配膳。最初は手が追いつかず、頭が真っ白に。
でも不思議なもので、慣れると体が勝手に動くようになる。最初に焦った経験があるからこそ、今は新人さんの気持ちが分かります。
⑬ 事務作業も任されて「料理だけちゃうんかい」と気づく
調理員として入ったのに、日報・棚卸・発注…と事務仕事も山ほどあることに気づくのも、給食委託会社あるある。
最初はパソコンに苦戦しましたが、これも慣れ。今では事務のExcel時短テクを記事にできるくらいになりました。人間、成長するもんです。
【番外編】給食の人ならではの、ちょっと自慢な習性
⑭ 衛生意識が、私生活でも発動する
家でも手洗いがやたら丁寧。生肉を切ったまな板はすぐ消毒。賞味期限と消費期限の違いを家族に力説してしまう。
職業柄、衛生管理が体に染みついてるので、これはもう一生抜けないと思います。※衛生だけは、笑いどころなしの真剣勝負です。
⑮ 「今日のごはん何にしよ」が、一番悩む
毎日何百人分もの献立を考えてるのに、いざ自分の晩ごはんとなると全然決まらない。
これ、給食関係者の“あるある中のあるある”かもしれません。プロでも、自分のごはんは別腹ならぬ別問題なんです。
まとめ|あるあるの数だけ、現場を愛してる
給食現場のあるある、いかがでしたか?
✅ 味見しすぎ問題、冷蔵庫の前で記憶喪失、数を数えるのだけ速い…
✅ 白衣でスイッチON、夏の厨房は修行、休日も献立思考が抜けない
✅ 新人時代のやらかしも、今では笑える成長の証
こうやって並べてみると、ちょっと大変で、ちょっと笑えて、でも誇りを持てる仕事やなと、あらためて思います。
「ごちそうさま」の一言のために、今日も現場に立つ。給食の仕事に興味がある方が、この記事で少しでも親しみを感じてもらえたら嬉しいです。
あなたの現場にも、きっと自慢の“あるある”があるはず。ぜひ大事にしてくださいね。
ちなみに、いちばん共感されるやつ
これ、同業の人と飲むと必ず出る話なんですけど——
休みの日にスーパー行っても、つい食材の値段を見てしまう。
「あ、今日キャベツ安いな」「この鶏もも、うちの仕入れより高いわ」。もう職業病です。家族で買い物に来てるのに、頭の中では献立の原価計算が始まってる。妻に「また仕事の顔になってる」と言われます。
あと、家で料理すると量の感覚がバグってるのもあるあるです。4人分のつもりが、気づいたら鍋いっぱい。100食の感覚が身体に染みついてるんでしょうね。おかげでうちの冷蔵庫はいつも作り置きでパンパンです。


