給食の新人がまず覚えるべき10のこと|未経験でも大丈夫【給食歴16年】

新人に優しく指導するキッチンのりちゃん 新人がまず覚える10のこと 事務・Excel

「給食の仕事、初日から何をすればいいの?」「未経験だけど大丈夫?」——これから給食業界で働く方、入ったばかりの新人さんへ。

高齢者施設の給食を委託会社の社員として16年、たくさんの新人さんを迎えてきたボク(キッチンのりちゃん)が、「これだけは最初に覚えてほしい」10のことをまとめました。逆に言えば、この10個さえ押さえれば大丈夫。※事例は架空の一例です。

①手洗いは「作業の切り替えごと」に

最初に叩き込まれるのが手洗いです。出勤時だけでなく、生肉を触った後、トイレの後、作業が変わるたびに洗う。「洗いすぎかな?」と思うくらいでちょうどいい。これが身につけば、衛生の半分は合格です(やりがちな衛生ミス10選)。

②体調不良は「隠さず申告」が正義

お腹が痛い、下痢気味、家族がノロかも——言いにくくても必ず申告してください。無理して出勤して食中毒を出したら、取り返しがつきません。休む勇気も仕事のうち。現場は「言ってくれてありがとう」の世界です。

③「聞くは一時の恥」を徹底する

分からないまま進めるのが一番危険。「これで合ってますか?」の一言が、事故もやり直しも防ぎます。16年やってるボクでも、初めての現場では聞きまくります。新人が質問して怒る人は、まずいません。

④まずは「洗い場」を制する

新人さんが最初に任されることが多いのが洗浄業務。地味に見えて、洗い場が回ると厨房全体が回る超重要ポジションです。食器の流れを覚えると、厨房全体の動きが見えてきます。ここで信頼を積むのが近道です。

⑤時間の感覚を体に入れる

給食は「提供時間」という絶対の締め切りがある仕事。11時30分の昼食に間に合わせるには、何時に何が終わっていないといけないか。最初は先輩の動きを見ながら、時間の逆算を体で覚えましょう(給食現場の1日の流れ)。

⑥食事形態の違いは「命に関わる」と知る

常食・きざみ・ミキサー・とろみ——高齢者施設では、間違えると誤嚥(ごえん)につながる大事な区別です。最初は配膳票と照らし合わせながら、確実に。慣れるまでは必ずダブルチェックを(食事形態のリアル)。

⑦メモ帳を1冊、ポケットに

現場のルールは施設ごとに細かく違います。教わったことはその場でメモ。「前も言ったよね」を防げるし、メモを取る姿は先輩からの信頼にも繋がります。ボクも新人時代のメモ帳、まだ持ってます。

⑧重いもの・熱いものは「無理せん」

回転釜、寸胴、スチコンの天板——厨房は重量物と高温だらけ。腰と火傷は職業病の二大巨頭です。重い物は台車や二人運び、熱い物は声かけ(「熱いの通ります!」)。カッコつけて一人で頑張らないこと。

⑨挨拶と声かけが「安全装置」になる

「おはようございます」「後ろ通ります」「これ下げますね」——厨房の声かけは礼儀だけでなく、衝突・落下・火傷を防ぐ安全装置です。狭い厨房で無言はキケン。声を出せる新人さんは、それだけで現場に馴染むのが早いです。

⑩完璧じゃなくていい、続けることがすごい

最初は失敗します。オムレツは破れるし、配膳は遅いし、食器も割ります。大丈夫、みんな通ってきた道です。給食の仕事は一日で覚えるものではなく、毎日の積み重ねで体に入っていくもの。3ヶ月続けば景色が変わります。まずは続けること、それが一番すごいことです。

初日に持っていくといいもの

初出勤の日、何を持っていけばいいか分からないと思います。実際に役立つものを挙げておきます。

  • 小さめのメモ帳とペン……ポケットに入るサイズ。これが一番役に立ちます
  • 着替え……厨房は汗をかきます。特に夏は必須
  • タオル……汗拭き用。自分用として持っておくと便利
  • 飲み物……水分補給は大事。休憩室に置いておけます
  • 爪切り……意外と便利。伸びていたら切るよう言われることも

逆に持っていかないほうがいいものは、アクセサリー類(指輪、時計、ピアス)。異物混入防止で全部外すことになります。マニキュアも落としておきましょう。

最初の1週間で覚えること・覚えなくていいこと

全部を一度に覚えようとすると、間違いなくパンクします。優先順位をつけましょう。

最初に覚えるべきこと

  • 手洗いの手順とタイミング……これだけは初日から完璧に
  • 更衣室・トイレ・休憩室の場所
  • 食器の種類と置き場所……洗い場を任されることが多いので
  • 一緒に働く人の名前……早く覚えると一気に馴染めます

あとでいいこと

  • 調理の技術……最初から包丁を持たされることは少ないです
  • 献立の細かい知識……働きながら自然に覚えます
  • 機械の操作……先輩がついて教えてくれます

焦らなくて大丈夫。3ヶ月続けば、確実に景色が変わります。

怒られたときの受け止め方

正直に言うと、注意されることはあります。厨房は時間との勝負なので、言い方がきつくなる場面も。

  • 人格ではなく作業への指摘だと捉える……「あなたがダメ」ではなく「その手順が危ない」と言われている
  • その場で謝って、すぐ切り替える……引きずると次のミスを呼びます
  • 同じことで2回怒られない工夫をする……メモに書く。これに尽きます
  • 理由が分からなければ聞く……「なぜダメだったんですか」と後で聞けば、大抵は教えてくれます

ただし、人格を否定されるような言い方をされたら、それは別問題です。我慢し続ける必要はありません。上司や本部に相談していい話です(厨房の人間関係)。

まとめ:10個のうち、半分は「技術」じゃない

振り返ってみてください。10個のうち、調理技術の話はほとんどありません。衛生・報告・質問・メモ・声かけ——大事なのは姿勢の方なんです。技術は後から必ずついてきます。だから未経験でも大丈夫。この10個を持って、初日を迎えてください。現場で待ってます。


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