前回の給食現場あるある15選が思いのほか好評やったので、第2弾いきます!
今回のテーマは「繁忙期」。行事食やイベント、年末年始など、普段でも忙しいのに、もう手が何本あっても足りんって日のドタバタを、実況中継風にお届けします😅
この記事を書いているのは、給食委託会社の正社員として16年やってきた私(キッチンのりちゃん)です。
| 名前 | キッチンのりちゃん |
| 年齢 | 38歳・男性 |
| 業界歴 | 16年(給食委託会社 正社員) |
| 担当 | 3事業所(高齢者施設・保育園など) |
| 業務 | 調理+事務の両刀 |
※私は施設に直接雇われた職員ではなく、施設から給食業務を請け負う「委託会社」の社員です。
【実況】繁忙期のドタバタな1日
早朝:出勤と同時にスイッチ全開
普段は白衣を着てからゆっくりエンジンがかかるのに、繁忙期はロッカーを出た瞬間からダッシュ。「おはようございます!」の声も、すでに早口です。
仕込み:いつもの量が、いつもの量じゃない
行事食は品数も手間も増えるので、仕込みの山が普段の倍以上。切っても切っても野菜が減らない。「これ、まだあるん…?」と心の声がもれます。
味見:繁忙期も健在、舌バカ問題
品数が多いと、味見の回数も激増。案の定、5品目あたりで自分の舌が信用でけへんようになる。同僚に「ちょっと味見して!」のバトンが、いつもより早く回ってきます😇
直前:手が4本欲しい
提供時間が迫ると、盛り付け・彩り・温度チェックが同時進行。「あと10分!」の声に、現場の空気が一気にピリッ。心の中で「ドラえもん、手が4本出る道具ください」と本気でお願いしています。
提供:怒涛の配膳、それでも笑顔
バタバタの裏側はお見せせず、配膳はにっこり。入居者様の「わぁ、今日は豪華やね!」のひと言で、さっきまでの修羅場が一瞬で報われるのがこの仕事の好きなところです。
片付け:洗い物のエベレスト
提供が終わってホッ…も束の間、振り返るとシンクに洗い物のエベレストがそびえ立っています。ここはもう、無心。「煩悩を捨てる修行」だと思って黙々と洗います🧘
終了後:放心、そして達成感
すべて終わって、ひと息。体はクタクタやけど、「今日もやり切った」という妙な達成感でいっぱい。繁忙期を乗り越えたチームには、不思議な一体感が生まれます。
繁忙期あるある・おまけ
- 「今日は静かやな」と思った日に限って、急な追加注文が入る
- 繁忙期が終わった翌日、体のあちこちが筋肉痛
- 大変やったはずやのに、しばらくすると「またやりたい」と思ってしまう
- 行事食の写真を撮るのに夢中で、自分が写るのを完全に忘れる
まとめ|ドタバタの先に、ちゃんと笑顔がある
繁忙期の給食現場は、
✅ 出勤と同時にダッシュ、仕込みは普段の倍
✅ 味見しすぎ問題も健在、手は何本あっても足りない
✅ 洗い物のエベレストは無心で登頂
✅ でも「おいしかった」のひと言で、全部報われる
正直しんどい日もあります。でも、バタバタの先にある笑顔と達成感があるから、続けられる。これが現場のリアルです。
繁忙期、世の中のいろんな現場で頑張っている皆さん、ほんまにお疲れさまです。給食の現場も、今日もドタバタ頑張ってますよ😊
第1弾の給食現場あるある15選もよかったらどうぞ!
繁忙期の前にやっておくこと
ドタバタを減らす一番の方法は、始まる前の準備です。ボクが年末前にやっていることを挙げます。
- 発注を前倒しする……業者さんが休みに入ります。足りなくなっても追加できません
- 前日仕込みできるものを洗い出す……煮物、和え物の下茹で。当日の作業を減らす
- 役割分担を紙に書く……口頭だと当日忘れます。誰が何時に何をやるかを貼り出す
- 器具の点検をしておく……忙しい日に壊れるのが一番きつい
- 備品を補充しておく……ラップ、手袋、ペーパー。切らすと地味に時間を食います
「当日の自分を助けるのは、前日の自分」。これは16年やって確信しています。
人が足りない日をどう乗り切るか
繁忙期に限って、誰かが体調を崩したりします。人手が足りない日の対処法です。
- 献立の一部を簡略化する……管理栄養士さんに相談。盛り付けの手間を減らすだけでも違います
- 手をかける優先順位を決める……主菜に集中して、副菜は簡素に
- 洗い場を後回しにする……提供が最優先。洗い物は後でまとめて
- 他事業所に応援を頼む……委託会社なら、近隣から人を回せることもあります
- できないことは早く伝える……ギリギリで言うより、朝の時点で相談する
大事なのは「全部やろうとしない」こと。無理に全部こなそうとして事故を起こすより、優先順位を決めて確実に出すほうがずっといい判断です。
終わったあとのケア
意外と大事なのが、繁忙期が終わったあとです。
- ちゃんと労う……「お疲れさまでした」を言葉にする。これだけで次も頑張れます
- 振り返りをする……何が大変だったか、来年どうするか。記憶が新しいうちにメモ
- 休みを取る……無理をした分、しっかり休む。休まないと次に響きます
- 反省点を記録に残す……来年の自分への申し送り。毎年これがあると、少しずつ楽になります
ボクは毎年、年末が終わったら「来年こうしよう」をメモに残しています。1年経つと忘れるので、書いておくと確実に助かります。
繁忙期を乗り切る、たった一つのコツ
いろいろ書きましたが、繁忙期を乗り切るコツは結局これです。
焦っても、手は早くならない。
これ、若い頃のボクに一番言ってやりたい言葉です。焦ると必ず何か落とします。皿を割る、調味料を入れ間違える、指を切る。そして落としたものを拾う時間のほうが、よっぽど長くかかる。
だからバタバタしてきたら、あえて一回止まって、深呼吸して、順番を口に出す。「汁物、盛り付け、配膳車」。声に出すと不思議と頭が整理されます。まわりも「あ、次それやな」と分かる。
忙しい日ほど、落ち着いてる人が現場を救います。速い人やなくて、落ち着いてる人。16年やって、これだけは間違いないと思ってます。


